22年前の梅雨時期
福岡県をツーリング中に体調を崩し熱が出た
雨も降りだしてきたのでとりあえず
地図で見て一番近くのキャンプ場に向かった
普段から水と食料は持って移動しているので
早く寝て体を休めれば次の日には何とかなるだろうと思っていた
市が管理するらしいキャンプ場は無人で
山の中の人目につかない寂しい場所にあり
天気が良ければまだしも雨降りの林の中は昼でも薄暗く
奥から何か出てきそうな気味悪い所だったが
仕方なくテントを張った
中に入り横になるとすることが無く
ラジオを聞こうとスイッチを入れると
山奥で電波状態がわるくNHK教育しか入らなかった
これは林道で野宿する人のあるあるかもしれなのだけど
人里離れた山奥の林道脇でキャンプすると
電波状態が悪く民放放送がうまく入らないのに
なぜかNHK教育とハングル語の放送だけが妙に綺麗に受信できることが
多かった記憶がある
この日は普通の?放送が聞き取れるようには殆ど受信できず
普段は退屈な語学講座ばかりの放送局なんて
聞くことなど無いのだがハングル語の放送に比べれば
まだ何を言っているが理解できるし
真暗な林の中のテントサイトでたった一人
ろうそくの明りと近くを流れる川の音とテントに落ちる雨音だけでは
心細かったので一晩中ずっとラジオを流し続けていた
次の日目が覚めるとまだ雨は降り続いていた
まだ微熱があったので無理はやめてそのまま停滞することにして
一日中テントに落ちる雨音と教育放送を聞いていた
するとNHK教育は同じ語学講座を
一日3回放送していることをはじめて知った
どうでもいいことだけど
こんなことでもなければ一生気づくことはなかった
ことだと思うとなんだか少し得した気分になった
結局三日間キャンプ場に居たが
だれも来ることなく近くを車も通らなかった
このままここで動けなくなったら
どうなってしまうか少し不安になったが
雨降りの日にこんな所にやって来る人間は胡散臭く
幽霊より怖いから誰も来ないのはありがたかった
三日目の朝
まだ雨は降ったりやんだりだったが
体の具合はだいぶよくなり
手持ちの水と食料がなくなったので
昼過ぎにキャンプ場を出発した
いまでも強烈に印象に残る
幕営地だが写真が一枚も残ってない、、
絶対写真を撮った記憶があるのだけど
探しても出てこない
どこにいってしまったんだろう?
こんばんは
さすがに、ツーリング中に熱を出した事はなかったけれど
ラジオから聞こえるのは、ホントNHKかハングル語くらいでしたね。
それでも、がんばって地元放送局をなんとか
受信できた時はホント嬉しかった(*^_^*)
不思議な事に、
本州にいたのに北海道の放送局は良く入った記憶もあります。
しかさんこんばんは
ネット環境のない当時は
ラジオで天気の確認などをしていたので
地元の放送局が受信できるできないは
結構重要事項でした
岐阜県に居てクリアーに天気予報が聞けたのが
高知の放送局だけとかありました
これもラジオあるあるですね。
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